コロナショックで増える製薬企業の求人

コロナショックによって景気後退が懸念される日本。給与カットや職を失う事に不安に感じる人も多いかもしれません。そんな中、一部を除き医薬品は不況下でも需要は変わらず、安定した業界と言われています。

さらに今回のコロナショックにより、特に医薬品原料メーカーや受託企業はさらに業績アップする事がほぼ確実となっています。ここでは、需要が増える背景と、今後、製薬業界でもどの職種への転職がチャンスと言えるかをお教えします。

 

製薬業界の魅力

製薬業界の魅力については、↓でも紹介しておりますが・・・

平均年収は業界BEST3位に入り、また、福利厚生も手厚いことで有名です。女性が多い職場が多いため、女性が働きやすい業界でもあります。

製薬業界と聞くとややハードルが高く感じられるかもしれませんが、超大手を狙わなければそうでもありません。

不況にも強く、待遇も良い企業が多いのが製薬業界の特徴です。

 

コロナショックで製薬企業の需要が高まる理由

コロナショックで需要が高まったのは、治療薬やワクチンを製造する会社、その他、マスクやウイルス除去関連の商品を扱っている会社です。ただ、これら会社は一時的な需要UPに過ぎません。

それ以外に今回のコロナショックで浮き彫りになったのが、海外依存の問題点です。

これは他業種にも言える事ですが、日本の大手製薬メーカーの大半は以下のようなスキームで医薬品を製造しています。

大手製薬メーカー
↓ 途中の工程を委託
委託先
↓ 最終工程前に納品
大手製薬メーカー
※最終は自社で製造する。

自社で一貫して製造している大手製薬メーカーはほとんどありません。次に委託先に注目します。委託先は次のように製造しています。

委託先
↓原料Aを中国から輸入、原料Bを中国へ委託
原料A、Bを使って目的の中間物を製造

原料Aや原料Bは委託元から指定される場合もあれば、独自に探す場合もあります。

必ずしも海外から輸入しているわけではありませんが、委託先は入札で決定される事が多く、原料は海外から仕入れるのが当たり前なのが今の製薬業界です。

特に最近の医薬品は必ずと言って良いほど、中国企業が絡んでいます。

中国依存の危険性は前々から危惧されており、ややコストが高くても国内企業で製造する動きもありましたが、本格的に移行される前に今回のコロナショックが発生してしまいました。

そして、コロナショックが発生して数ヵ月、既に供給をストップしている医薬品も存在します。

今回のコロナショックでは、中国の経済活動の再開が比較的早く、大きな影響にはならないと推測されますが、大手製薬メーカーがリスク分散のため国内企業からの調達を増やす事はほぼ間違いないでしょう。

よって、今から狙える製薬企業は医薬品原料を製造しているメーカーや、大手製薬メーカーからの製造を請け負っている企業となります。

 

転職が狙える職種

製薬業界でも色々な職種がありますが、今回のコロナショックで需要が高まる職種は次の2つだと考えられます。

 

品質管理職(分析担当)

製薬業界はここ数年、分析担当者が慢性的に不足しています。特に米国のFDA(アメリカ食品医薬品局)の要求する水準が高まっており、それに準じる大手製薬メーカーも原料、委託先に対して高い品質管理を要求しています。

製造した製品は分析を行い合格しなければ出荷出来ませんがその要求は高まるばかり。そのような背景から分析担当者の確保は急務となっておりますが、私が出入りしている大手製薬メーカー、原料メーカー、受託企業において、分析担当者が十分だと言う企業はほとんどありません。

今回のコロナショックに当たり、特に受託企業には新規の製造依頼が増えるでしょう。新規の製造が増えるという事は分析担当者も必要です。元々足りていない事もあり、さらに需要が増えると予測されます。

 

製造担当者

医薬品の製造には様々な工程があります。どの製造を請け負うか?で求められる能力も異なりますが、例えば、有機合成に関連した業務経験がある人はチャンスです。例えば、化学系メーカーでの経験があれば即戦力となります。

錠剤を製造する工程はほとんど機械が行いますが、機械化が進んでいない会社では目視で製品をチェックしたりと、まだまだ人の手を必要とします。男女問わず活躍の場があります。

冒頭に説明したように、製薬業界は年収が高い業界です。例えば、化学系メーカーで有機合成に関する仕事をしていた方は、仕事内容はほとんど変わらなくても年収UPが可能です。また、製造現場を経験すれば、開発に近い職種(工業化検討等)へのキャリアアップも可能です。

 

転職サイトで製薬企業を探せるキーワード

コロナショックにより色々な業界の構造が変わるかもしれません。製薬業界では、海外依存から日本回帰となる事が確実でしょう。私の会社でも、分析担当者と製造担当者を大量に募集しています。

製薬業界は大手製薬メーカーばかり注目されがちですが、世界的に活躍している原料メーカーや受託企業が数多くあります。これら企業は強みを持っているため不況知らずです。当然、業績も良い。表舞台に出てこないため、求人情報を見付けにくいかもしれませんが、転職サイトや転職エージェントでよく募集しています。

 

求人検索キーワード

転職サイトで製薬企業の求人を探す際のキーワードをお教えます。これらのキーワードで検索してみて下さい。

 

医薬品原料メーカーの求人を探す場合

医薬品添加剤…これが一番おすすめ

賦形剤(ふけいざい)…医薬品の添加剤の事

口腔内崩壊錠…口溶けの良い錠剤の事。専用の添加剤を販売している会社が多い。

プレミックス…複数の添加剤を組み合わせて作る原料

直打(ちょくだ)…水を使わずに錠剤を製造する事。専用の添加剤を販売している会社が多い。

製剤・打錠…錠剤を作る事

 

受託企業(主に合成)の求人を探す場合

原薬の受託…医薬品で効能のある化合物の事

APIの受託…原薬の事

有効成分の受託…原薬の事

中間体の受託…原薬に合成に使う途中の化合物

 

製薬業界の求人探しに使える転職サイトと転職エージェント

ここのページでは製薬業界のビジネスチャンスや待遇に焦点を当てて説明しましたが、製薬業界の仕事は病気の人がいるから成り立ちます。その仕事の先には困っている人がいる事が忘れてはいけません。製薬業界の仕事の重要性に共感頂ける方は、是非チャレンジして欲しいと思います。

製薬業界の仕事はほとんどの転職サイトや転職エージェントで見付ける事ができます。ただ、会社説明や事業説明にやや専門的な言葉が使われている可能性が高いため、自信がない方は転職エージェントを中心に利用すると良いと思います。

 

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