私はハローワーク経由の転職はおすすめしていません。転職サイトを使いませ方。ここでは、その辺の理由を紹介します。
なぜ企業はわざわざ「無料」のハローワークより「有料」の転職サイトを使うのか?
人材が欲しい企業が求人を行う際、ハローワークは「無料」です。でも、企業が有料の転職サイトを使うのにはいくつか理由があります。
その一つは「情報量」です。ハローワークの求人票は文字数も形式も固定されている一方で、転職サイトは金額(広告費)に応じて掲載するスペースを大きくしたり、小さくしたり選択することができます。
例えば比較的、仕事内容が想像しやすい一般事務などは小さいスペースで、仕事内容が特殊で一言では言い表せない場合などは説明を増やすため大きなスペースで、といった具合です。
中には給与や休日、仕事の内容だけでなく、社内の雰囲気や扱う商品、一緒に働く先輩などを見てもらった上で、本当に希望する人に来てほしい・・・という企業もあります。
どんな理由にせよ、転職サイトにはお金を払ってでも求人広告を出したいと考える「採用に力を入れている企業」が掲載されていると考えてよいでしょう。
ハローワークのメリット・デメリット
ハローワークにもメリットがありますが、根本的に優良企業と出会える可能性が低い事が致命的だと考えます。
メリット
- 相談員がアドバイスをくれる
- 公的機関という安心感がある
- セミナーや個別相談が利用できる(一定の条件あり)
- 地場企業の求人がほとんど
デメリット
- ハローワークまで出向かなくてはならない
- 待ち時間が長い
- 検索がしにくい
- 情報量が少ないため、会社の雰囲気までは分からない
- 情報が新鮮だとは限らない
- 電話や郵送で応募しなくてはならない
ハローワークはブラック企業に遭遇しやすい理由
ここからは人材業界の人に教えてもらった情報です。
ハローワークは会社側が無料で求人を出せるので、会社側が気軽に利用できる一方、労働条件の悪い求人が大量にあるのがデメリットです。
ハローワークの職員は嘱託が多く、1年程度でほとんどの方が退職されます。1年で退職する方が多いので、その後のことにはあまり関心がありません。その結果、求人にはチェック機能が働かず、ブラック企業と呼ばれる企業の求人手段 と化してしまっています。
会社がハローワークに求人を提出する際ほとんどチェックを受けないので、年間休日数のごまかしや、残業が過労死ラインまであるような会社の求人も平気で通ってしまっているのが実情です。
実際の平均残業時間は80時間を超えているにも関わらず、求人には月平均27時間というように嘘を載せる会社もあります。また給与の幅も異常なまでに広く提出することができます。
月給20万円で求人を掲載していたのにも関わらず、入社したら月給17万5千円で、社会保険も加入できないというケースもあります。特記事項をよく見ると、月給17万5,000円から20万円の間というような表記がしてあります。
このように転職で転落してしまう人の中には「ハローワークの求人を鵜呑みにして転職してしまった人」が大量 にいます。このような事態に陥らない様に、ハローワークの活用は避ける方が好ましい。
転職サイトを利用する方が確実!
ちなみに私の経験談ですが、正社員募集で受けにいった企業が単なる日雇いバイトの面接のようなものもありました。全ての求人がそうではないと思いますが、ハローワークの印象が悪すぎて知り合いには絶対におすすめしません。
一方で、大手転職サイトは掲載には一定のルールがあったりと、おかしな企業の求人は掲載されないようになっています。ハローワークよりは安心して利用できるかと思います。