転職先はブラック企業?企業研究の方法と面接での活用法

企業研究は転職活動に欠かせませんが、やみくもに調べても時間の無駄になってしまいます。何を?どこまで?目的をはっきりさせて、調べていくことが大事です。調べて分からない時には、面接で質問する方法も考えておく必要があります。ここでは、気になる転職先の企業研究の方法について紹介します。ここで手を抜くとブラック企業に転職してしまうリスクも上がります。

目次

全ての準備は面接に集約される

そもそも、企業研究は何のためにやるべきでしょうか?たいてい、次のような理由ですよね?

  • 企業選びの優先順位を考えるため(ブラック企業チェック)
  • 志望動機、自己PRなど面接に応用するため  

いずれの目的にせよ、企業が外部に公開している情報にバラつきがあるため、最終的には面接で質問することによって確認するしかありません。そのため、企業研究をどれだけしっかりしてきたかで、面接の充実ぶりが全然違ってきます。  

また、面接官はあなたについて、履歴書や職務経歴書など表面的な情報しか知りません。面接が「盛り上がる」には、あなたの働きかけが必要なのです企業研究は、「基本情報とビジネスモデル」「安定性・将来性」「働きやすさ」をチェックすると良いでしょう。

企業の基本情報・ビジネスモデルを調べる方法

企業の基本情報を5W1Hの形式で調べ上げていく作業です。  

企業のWEBサイト

「事業内容」や「サービス紹介」の他、「ニュースリリース」がある場合は、話題を広げられますので、忘れずにチェックしましょう。  

また、上場企業の場合は、有価証券報告書や決算短信の冒頭部分においてほとんどの企業が事業の概況を掲載しています。読むのが苦手な方は、その企業が株主向けに公開しているサイト「IR情報」ページで、株主向けの解説PDFを公開しています。  

最低でもニュースリリースはチェックしよう

ニュースサイト

単純にgoogleで検索して、その企業に関するニュースが流れていないかをチェックすることは基本です。

また、最近では、企業のPRをサポートするサイトなどにおいて、企業のニュースリリースを収集しているサイトがありますのでチェックしましょう。  

時には、企業HPに乗っていないリリースを掲載しているケースもあります。

この他に、その企業の担当者についてインタビューしているページを探すことも有効な情報収集方法です。  とりあえず、企業名でググる!

安定性・将来性を調べる方法

その企業の事業の安定性・将来性を調べる方法です。

安定性を見る場合は、資本金や有利子負債の額、流動性資産の額等を確認します。

将来性を見る場合は、売上高の伸びのほかに、営業利益、経常利益といった項目を確認します。 

この項目は、企業の財務情報等に触れるため、上場企業と非上場企業で、公開している情報に圧倒的な落差があるため、分けて説明します。  

上場企業の企業研究

上場企業の場合、なるべくチェックすることをお勧めしたいことは、有価証券報告書や決算短信です。

決算に関する数字以外に、事業環境や事業リスクについても詳細に記載されているため、読める方は面接での話題に事欠かなくなると思います。  

苦手な方は、株主向けのIR情報サイトで、「株主通信」といった、分かりやすい内容のPDFファイルが公開されていますので、それをご覧になると良いでしょう。  

また、時間がない方の場合は、ネットの株価情報サイトで基本的な財務情報が公開されています。

このほか、書店や図書館で、企業四季報や日経企業情報の該当ページを確認する方法もあります。

この場合には、ページに書かれている記者コメントにも目を通しましょう。  

非上場企業の企業研究

なるべく上記方法をHP等でチェックし、面接で確認することが重要です。

また、意外なチェックポイントとして、企業の入っているビル名を確認する と良いです。

大手不動産(三菱地所、三井不動産、住友不動産)や銀行系のビルにテナントで入居している場合、厳しい与信をクリアしているため、その企業の事業の安定性についてはまず問題はないと考えて良いです。  

転職エージェントで調べる方法

転職エージェントは、転職者に転職情報を提供するため、基本的な企業の財務情報を知っている場合が多いです。

転職エージェントを通じて紹介された場合は、求人票に書かれているケースが多いので確認し、不明な点は転職エージェントに確かめておきましょう。

企業の働きやすさを調べるには

企業が上場しているか、非上場かによって、入手できる情報が異なります。上場企業の場合、平均年齢、勤続年数、平均年収といった情報が公開され、日経企業情報や企業四季報で確認することができます。  

しかし、非上場企業の場合は、現実的にはほとんど公開している企業はないと思います。しかも、面接でストレートに聞きづらいという難点もあります。

転職エージェントからの紹介案件では、紹介時に確認するという手がありますが、自分で応募した場合は自分で聞くしかありません。  

ここでの注意点は、ネットでの情報を鵜呑みにしないということです。人生の転機を匿名の情報に依存して決めることはリスクが高過ぎます。直接確認することを基本にしましょう。  

企業のことを100%分からなくても大丈夫

企業研究というと、面接で100%企業のことを分かった上で面接にのぞむためと誤解されがちですがそうではありません。重要な点は、分かった点、分からなかった点をはっきりさせる事です。

「分かったことを自己PRに活用しつつ、分からない点は面接で確認する!」これが、企業への応募の熱意を見せる事になります。小さな準備の積み上げが、結果に大きく現れることになります。

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