転職サイトの検索キーワードの1つ「応募者全員と面接」。
必ず面接してくれるのは嬉しい反面ちょっと怖くもありますよね。
- 一体どんな企業なのか?
- 怪しくないのか?
- 採用されやすいのか?
そして、おすすめの企業なのか?ブラック企業なのか?を解説します。
「応募者全員と面接」って一体どんな会社なの?
このキーワードを選択している企業にはパターンがあります。その中から、いくつかご紹介します。
書類選考をしない
応募資格に合う人であれば書類選考なしです。
応募資格が細かく書かれているケースもありますが、学歴、経験、年齢が一切不問の企業も多いようです。
ただし、内容を見ていないわけではありませんし、面接後に書類選考をするケースも考えられます。
面接してもらえるから書類は適当でも大丈夫!と勝手に安心せず、履歴書や職務経歴書は、きちんと準備しておくことをおすすめします。
応募者数が少ない
勤務地が都心部から離れている、職種が特殊、必須経験のある人が少ない、休日が少ないなどの理由で、応募者が少ないことが予想される場合、応募者を増やす目的でこのキーワードを選択するケースがあります。
人柄や熱意を重視する
経験やスキルよりも、性格やタイプ、志望動機や熱意を重視して採用を決めたいというケースです。
規模が小さめの企業のほか、接客・営業などコミュニケーション能力を必要とする求人も多いです。
社長の方針
とにかく会って決める!という社長さんも多いようです。
社長との相性のほか、会社の理念や社風に合うかどうかを重視されます。
採用人数が多い
大量募集の場合、書類選考はあえて行わず筆記試験と一次面接からスタートすることも多いようです。
応募者全員と面接する背景に怪しい事はない?
面接のチャンスをもらえるのは嬉しいけどすんなり面接となると、逆に不安も出てくるのが心情。
何か怪しい書類に無理やりサインさせられるかも!?と、応募を躊躇する人もいるかもしれませんね。
でもそこは安心して下さい。転職サイトには、掲載前の審査があります。
その厳しさの程度は各転職サイトにより異なりますが、多くの転職サイトで応募者に商品購入などの費用負担がある場合は掲載が出来ないようになっています。
補足 制服代などは別。転職サイトによっては、求人広告内に必要金額を明記することが義務付けられている場合もあります。
あわせて、過去に一度でもそのようなトラブルやクレームがあった場合、掲載が出来ない仕組みになっている転職サイトもあります。
万が一、不安な書類にサインを強要されるようなことがあれば、その控えを必ず持ち帰り転職サイトのヘルプデスクや相談窓口に連絡しましょう。
転職サイト側も全員との面接をおすすめしている!ブラック企業ではない!
転職サイト側は時に企業に対し、「書類選考はせずに、全員と面接しましょう!」と提案することがあります。
これまでの通念でなんとなく書類選考が当たり前のように感じている企業も多いのですが、よくよく聞いてみると面接重視で、書類で不合格を出したことはない、なんてこともあったりします。
特に、知名度の低い企業の場合、面接で来社してもらうことで初めて魅力が伝わることも多々。
応募者にとっても企業にとっても、プラスになることがたくさんあるのです。
そのため、転職サイトでは検索キーワードだけにとどまらず「応募者全員と面接します!」といった「特集」を組むことがあります。
知名度の低い企業の戦略でもある
こういった機会を作り出すことにより、企業に対しては面接を重視してもらうよう意識を変え、応募者に対しては知名度の低い企業にも目を向けてもらうよう努めているのです。
ただし、求人広告内に「全員採用」や「ほぼ採用」といった文言がある場合には注意が必要です。
怪しい書類へのサインを強要されることはなくても、離職率が高い企業や、労働条件があまりよくない企業である可能性はゼロではありません。
仕事内容や勤務時間、残業や休日のほか、従業員数と募集人数など、しっかりチェックしておきましょう。
全員が採用でもないし、採用基準が低いわけでもない
全員と面接=全員が採用ではないが、チャンスは確実に大きくなる! 誤解されやすいのですが、応募者全員と面接するからと言って、全員が採用されるわけではありません。
採用基準が低いとも限りませんし、あくまで「第一次選考が面接」というだけのことです。
とは言え、会ってもらえることで、チャンスが大幅に広がるのは間違いありませんよね。
事情があって経験社数が多い人や、年齢が高いと不安に感じている人、未経験だけど挑戦したい人には、特にこのチャンスを活用してほしいです。
転職サイトの中では、このキーワードに該当する企業はまだまだ少ないのが現状です。
経験やスキルを評価してもらえるのはありがたいことですが、そういった書類上のことだけでなく人柄や熱意をより重視する企業がもっと増えてくれることを願いたいですね。