私の本業は営業職ですが採用担当もします。中小企業って何でもやらされるので楽しいですよね(半分嘘)。
今回は、転職エージェントを使って募集をかけたのですが、「あ~転職エージェントがそれ言っちゃうんだ?」といった事があったので、紹介したいと思います。
※ 転職エージェントは企業に入社させる事で、年収の約35%程度を企業から受け取ります。
転職エージェントとの面談内容は採用担当に筒抜け
おっちゃんの愚痴はTwitterを通じて私に筒抜け!
え!嘘っ?見てるの?
企業へ応募前の転職エージェントとの面談内容
キャリアアドバイザーとの面談って、結構、本音で話してしまうと思います。その内容は履歴書、職務経歴書とは別に推薦書という形で採用担当者に伝わります。
もしかして、「自分に不利な情報が企業に伝わる事はないだろう」と思っていませんか?
答えは「No!!」
結構、そのまま伝わってきます。キャリアアドバイザーが未熟なケースもあるでしょうが、転職者に不利な情報も含まれています。
以下、実際にあった事例です(一部表現を変えておきます)。
労組で頑張り過ぎて、経営陣とぶつかった話。
これ、絶対、上司に刃向ってくる子やん!
上司との関係悪化が転職理由。
気持ちは分かるけど、それって対人能力がちょっと失敗やん!
社長がワンマンだから!
うちもワンマンやん!極端な話、グループ単位で考えると、全ての上司はワンマンと言えるかもしれない・・・
趣味が「AKB」
別に良いんだけど…履歴書に書くの?
って感じです。この情報は採用担当者にとっては参考になります。推薦書と同じ質問を面接で聞いてみる事もよくあります。
面接後に感想を聞かれたら要注意
内定先はキープしたいよね。
でも、志望意欲が低い事を転職エージェントに言っちゃうと、その情報は採用担当者に筒抜けです。
私もその情報を聞いて、志望意欲の低い候補者を何人か落としました。
なぜならば・・・
志望意欲の低い応募者に内定を出してしまったとしましょう。
入社するまでに別の企業を受けて、辞退される可能性があります。そんな事されたらまた1から採用活動です。
今までかかった時間が無駄だし、増員を期待して予定していた業務が出来なくなります。
私の評価も下がってしまうでしょう。
なお、転職エージェントは、その企業への志望意欲の高い人材を確実に通したい気持ちがあります。
仮に志望意欲が低く、入社前に辞退されたら収益に繋がりませんし、その企業からの印象も良くありません。
この点、企業と思惑は一致すると言って良いでしょう。
私(採用担当)は転職エージェントのこの一言で合格を考え直した
若い未経験の応募者がいました。今後の教育次第でなんとかなると思ったので、転職エージェントの営業担当に一次面接を通してもいいかなぁと伝えました。
すると、
今まで1つも通らなかったので本人も喜ぶと思います。
多分、悪気はなかったんだろうなぁ。でも、このセリフ・・・不安でしかない。上長の判断という事にして、他の候補者が出てくるまで回答を保留をしました。
転職エージェントは転職者にとって心強いが信じ過ぎるのは危険
転職エージェントは企業に内定させる事で収益を得ます。本気で求職者の味方をしてしまうと、収益源である企業の信頼を損なう可能性もあります。
よって、特に大手と言われる転職エージェントは企業寄りのところが多いように感じます。今回利用したところも大手の1つでした。
逆に言うと、ちょっと小規模になると転職者視点のとこもあります。
そういう転職エージェントを利用すると、理想的な転職活動となる可能性があります。
口コミを見ていると、type転職エージェントなんかは、転職者視点のサービスを徹底しているように思います(関東限定ですが)。
※投稿してもらった口コミ100件の分析結果です。
転職エージェントの立ち位置を理解した上で利用しよう
今回紹介したように、転職エージェントは企業の採用担当とは密に連絡を取り合っています。
転職エージェントは上手に使うと、転職活動の幅は広がりますが、依存し過ぎると期待を大きく裏切られる事になります(多分、裏切られた事には気付きませんが・・・)
また、担当のキャリアアドバイザーは転職者視点でも、企業担当の営業は必ずしもそうではありません。その辺りを見極めるのは困難ですよね。
したがって、転職エージェントを利用する際は、「最終的には企業重視なんだろうな」といった事を頭に入れた上で、上手に利用する事をおすすめします。
利用する事で得られるメリットの方がデメリット以上に大きい事は確実です。「上手に利用してやるんだ!」という気持ちを持つようにしましょう。