転職サイトの求人情報は、企業の特色が色濃く出る部分。
そのPR部分にもし今回ご紹介するキーワードがあったら要注意!
もしかしたらブラック企業かもしれません!
普段よく目にするキーワードがたくさん出てくるので、驚かれる方も多いのではないでしょうか?
入社してから後悔…なんてことにならないよう、PRされている内容について、具体的なキーワードとともに、見方のコツを解説していきます。
「稼げます!」「高収入ゲット!」のように給与をPRしている求人
現在の給与が不満で転職を考える人は少なくありません。そんな人にとってこのキーワードは非常に魅力的ですよね。
でも、このようなお金にまつわるキーワードは、最も注意したいところです。
- なぜ稼げるのか?
- なぜ相場よりも給与が高いのか?
をきちんと説明している場合は全く問題ありませんが、ただ単に、稼げることだけを目立たせている場合は、残業の有無や、休日、仕事内容を再チェックしましょう。
また、「成績のよい人だけが高収入」というケースもあります。
いわゆる「インセンティブ」制度です。
全員が一律にもらえる給与かどうかもあわせて確認しておきましょう。
実際に求人を検索した結果
ほとんどが不動産関連の営業職です。歩合制で成果次第という事でしょう。
ブラックとは言いきりませんが、いきなり携帯電話にかかってくる不動産投資の勧誘電話…あのようなお仕事も含まれます。
「大量募集」「一斉募集」など募集人数をPRしている求人
このキーワードを見つけたらまず従業員数を確認しましょう。従業員数に対し、募集人数の方が多い場合は要注意です。
前述の「高収入」と同様、これも「大量募集」の理由が明確に分かれば、もちろん問題はありません。
ただ、このキーワードを連発している企業は、離職率が高いところも見受けられます。
また、入社しても、先輩社員が少ないと十分な教育が受けられない可能性もあります。企業の規模に見合う募集人数か、必ずチェックしましょう。
実際に求人を検索した結果
それほどたくさんの求人はありませんでしたが、介護、空港関連、工場勤務等がありました。
理由として「需要が増えているため」といった説明の他、定着率も記載しているところもあり、ブラック企業と思われない工夫はされている印象です。
「ほぼ採用」「採用率●%」など採用されやすさをPRしている求人
採用ハードルの低さをウリにしている場合も要注意です。
このキーワードを使用している企業は、本当に採用はするものの、離職率が高いケースも多々。ほぼ採用するということは、裏を返せば「誰でも入社OK!」ということ。
どんな仕事内容なのか、きちんと確認しておく必要があるでしょう。
入社するまではよかったけど、その後はほったらかし…、なんてこともあり得るので、入社後の研修やキャリアアップも、しっかり見ておきましょう。
実際に求人を検索した結果
就業経験なしでもほぼ採用、スマホで面接可能といった求人もありますね。ブラック企業かは不明ですがどうなんだろう。
「アットホーム」「みんな仲良し」など社風をPRしている求人
一見よさそうに見えるキーワードですが、やたらと社風や人間関係ばかりを強調している場合、他にウリがないケースも考えられます。
併せて、若手社員のにっこり笑った写真や、飲み会の写真なども、ネタ不足の時のお約束です。
ただし、こういった企業の中には、定着率が非常に高く、本当に社員を大事にしている企業も、まれに見かけます。
その場合、「久々の募集」とか、「産休のため欠員募集」など、募集理由が明確なことが多いようです。
実際に求人を検索した結果
社員のニッコリ写真は結構多い。これ指名された社員、絶対イヤだっただろうな・・・。アットホーム系は土日祝日に会社行事を頻繁に行うところもあるようなので、そういった事がイヤな人は意識はしておこう。
写真がイメージ画像
キーワードではありませんが、番外編として、これも注意したいポイントです。
前述の「社風」と同様、企業としてのウリがないケースや、もっとひどい場合は、出せる写真がないケースもあります。
また、イメージ画像はいわゆるフリー素材などから使われており、背景が真っ白でモデルがデスクに座ってPCを触っていたり、ガッツポーズをしていたりといった汎用的なものです。あまりに綺麗すぎるので、比較的見つけやすいと思います。
求める人物像を伝えようとしない…あるいは、伝える事ができない企業に転職したいですか?ブラック企業とまではいかなくても、職場環境は怪しいかもしれませんよね。
仕事内容が自分の希望とマッチしている場合は応募してしまって構いません。ただし、面接では社員の雰囲気を確認しておきましょう。
コミュニケーションが問題なく取れそうならば、求人情報の写真の話について雑談するのもいいでしょう。
ブラック企業と思ったら理由を必ずチェックしよう!
どのキーワードにも共通することですが、どれも転職者にとって魅力的な内容ですし、それをPRすること自体は全く問題ありません。
重要なのは、なぜ?どうして?といった「理由が明確かどうか」です。
なぜ稼げるのか?なぜ大量募集なのか?なぜ採用率が高いのか?キーワードだけに振り回されることなく、その背景を必ずチェックしてみて下さい。
今回ご紹介したキーワードを多発する企業は、入社してみたら求人広告と全く違った、といった入社後ギャップのある企業が多いようです。
大切な時間と労力を費やした転職活動が、無駄にならないよう、注意深く求人広告を「読む」習慣をつけることをおすすめします。
転職エージェントは紹介実績のある企業の情報を把握しています。離職率の高い企業もチェックしていますので、転職サイトから応募するよりもブラック企業に遭遇する確率は減ります。