転職サイトで面接確約やほぼ採用決定のスカウトメールを欲しいと思ってる人いませんか?
そんなスカウトメール来ないだろう?と思った人、ちょっとした工夫で引き込むことが可能なんですよ。
ここでは転職サイトの裏側も含め、スカウトメールを獲得する方法を紹介します。
スカウトメールとは-仕組みをおさらい
転職サイト登録者に企業や転職エージェンから届く応募のお誘いです。「あなたにぴったりの求人です、ぜひ応募して下さい」という宣伝的なものから、「このメールが届いた方には書類選考免除!面接をお約束します」という採用に有利なものまでさまざまあります。
スカウトメールは基本的に ”企業の求める人材”以外には送られていません。それでは、「求める人材」をどうやって絞り込んでいるのでしょうか。
これは転職サイト側で、登録会員の個人情報から人数を割り出すシステムを用意しており、企業の希望する人数に配信されるよう調整しています。
システムで指定できる項目は居住地、学歴、経歴、資格などさまざまです。
最近では、ユーザーの検索履歴や閲覧履歴から、その人の志向に合わせてスカウトするメールなども登場しています。
ここからは、スカウトメールが届きやすい条件についてボーダーラインを見ていきましょう。
スカウトメールが届く条件
スカウトメールを送付する際、企業側が様々な条件を設定して送信しています。どんな条件があるのか見てみましょう。
現在の居住地、希望勤務地は「通勤圏内かどうか」
東京都内の会社であれば、1都3県(東京・埼玉・千葉・神奈川)の人たちにスカウトメールを送ることが多いです。全国に事業所がある場合には全都道府県のユーザーがスカウト対象になります。
そして、 企業が重視しているのは希望勤務地よりも現在の居住地。
「せっかく書類選考を通過しても、遠方からだとなかなか面接に参加できない場合が多く、選考が長期化してしまう」、とある企業の採用担当は語ります。
そのため、「今は大阪に住んでいるけど、家庭の事情で東京に転職する」といった場合には、 希望勤務地を東京にしていても東京の会社からスカウトメールが届かない可能性があります。
もちろん、スカウトメールがこなくても、サイトに掲載されている求人に直接応募すれば済む話ですので大きな問題ではありませんが、遠方から応募する場合は 「今は遠方在住ですがそちらに引越しする予定です」と応募段階で伝えておいた方がベターです。
最終学歴は、「高卒以上」「中退なし」
学歴の項目は(高卒、高専卒、専門卒、短大卒、大卒、院卒)に分かれる他、「中退した場合も含める」などの選択肢も用意されています。
また、大学の中には細かい選択肢として「東大・京大レベル以上」「旧帝大・早慶上智ICU以上」「MARCH以上」「国公立大のみ」などがありますが、これらの細かい選択肢が使われることはほとんどありません。
スカウトメールを送る最低条件としては、 「高卒以上」かつ「中退していない」場合が多いです。企業の募集職種によっては大卒以上や理系院卒以上のみ、という場合もあります。
しかし新卒の採用活動ほど学歴が重視されませんので、 高卒でも業務経験があればウェルカムという企業が多いです。
また、何らかの形で最終学歴が「中退」で終わっている場合、スカウトメールがくる確率はぐっと低くなります。
ただし、「◯◯高校を中退」をしていても、その後「通信制の××高校を卒業」「大検を取って△△大学卒業」といった具合に、最終的に別の高校や大学を卒業していればこの条件には含まれませんので、高卒や大卒と同じ扱いでスカウトメールは届きます。
転職回数は「3回まで」
転職を何度か経験してる人の場合、転職回数で志望企業から敬遠されるのではないかといった心配もあるかと思います。
確かに、「転職回数2回まで」をスカウトメール対象の条件に挙げる会社もあります。特に大手企業は転職回数を気にする傾向が多く、だいたい「2回以内」がボーダーラインのようです。
大手企業以外の場合は「転職回数3回まで」を条件に挙げる会社が多いです。ただし、これはスカウトメールの配信の条件というだけであって、「転職回数4回以上の人は絶対採用しない」という意味ではありません。
最終ログインは「3ヶ月以内」
ユーザーが一番最近ログインした日はいつなのか、で絞り込むことも出来ます。これは、その人が今も転職活動を続けているのか、もう新しい会社に転職してしまったのかを見極める判断材料として用意されています。
最終ログインが3ヶ月以内であれば、一応まだ転職活動を続けている可能性がある、という判断でスカウトメールの対象になります。
また、住んでいる場所や学歴、経歴などでユーザーを絞り込んだ結果、スカウトメールの対象者があまり集まらず、企業が送りたい件数に達しない場合、この最終ログイン日でなんとか調整することもあります。
気になる求人があったら一晩寝かせろ!スカウトメールを獲得する方法
スカウト機能の中でぜひご紹介したいのが、ユーザーの検索履歴などからのスカウトメールです。
この機能は、全ての転職サイトにあるわけではありませんし、掲載されている全ての企業が行っているとは限らないので注意が必要ですが、上手く使うことで転職活動がぐんと進めやすくなります。
仕組みは簡単。
求人広告を閲覧したら、翌日にスカウトメールが来ます。
これは、求人広告を開き求人の詳細がある画面まで読んだユーザーが対象なので、一覧の画面を読んだだけではこの機能は働きません。
スカウトが届く対象
「読んだ人全員に来るならスカウトじゃないじゃん!」と思われるかもしれませんが、全員にスカウトは来ません。属性、経験、スキルなどが合致したユーザーにしか届かない仕組みになっています。
つまり、もしあなたが気になっている求人があり、それを読んで、翌日にその企業からスカウトメールが来たとしたら、あなたは、とりあえず第一採用基準はクリアしている可能性が高いということです。
スカウトメールが届いても勘違いしてはダメ
ここで気をつけたいのは、あくまでこのスカウトメールは「応募して下さいね」のメールであって、書類選考通過や、面接確約、内定確約ではないという点。
残念ながら、実際に応募してみたら、書類選考で不採用の可能性もあります。
とは言え、自分が第一採用基準をクリアしているかどうかを判断する材料としては、十分に使えます。
気になる求人があったら、すぐに応募するのではなく、丸一日寝かせてみることをオススメします。
ただし、掲載終了直前の求人の場合は、応募自体が出来なくなる可能性があるので、必ず確認するようにしましょう。
必ずスカウトメール経由で応募すべし!
気になる企業からスカウトメールを勝ち取ることが出来たら次は応募です。この時、必ずスカウトメール内にある応募ボタンから応募するようにして下さい。
求人広告内にも応募ボタンはありますが、くれぐれも「スカウトメール内」のボタンからです。
前述のスカウトメール同様、転職サイトはユーザーの動きを把握しています。スカウトメールを開封したか、どこから応募したのか、企業は一目で分かる仕組みになっています。
また求人広告からの一般応募よりも、スカウトメール経由の方が書類選考の通過率が高い、というデータも出ていますので、ここは強くオススメしたいところです。
少しでも転職活動を有利に進めるためにも、意識的にスカウトメールから入っていくようにしてみて下さい。
「気になるリスト」なども有効に使おう
スカウトメール同様に、有効活用したいのが「気になるリスト」や「検討リスト」などの機能です。
これは、気になるけど応募するか迷っている企業をとりあえず保存しておく一時保存のリストですが、これに保存することでも企業からのスカウトを促せます。
また、本来の機能も見逃せません。例えば、掲載終了の数日前にアラートを出してくれるので応募忘れも防げますし、再掲載された場合にもお知らせしてくれます。
やっぱり応募しとけばよかった…、という時にも便利ですね。応募先の候補を整理する上でも役立ちますので、是非あわせて活用してみて下さい。
スカウトを待つのでなく、どんどん仕掛けよう
どんどん進化している転職サイトのサービス。転職サイトは少しでも応募数や採用数を増やすために必死です。
今回ご紹介した機能を上手く使いこなすことで、書類選考を通過しやすくなったり、転職活動をよりスムーズに進めることが出来たりします。
「ここだ!」と思える求人広告に出会ったら、ついすぐに応募したくなるかもしれませんが、ぜひ一晩寝かせてみて下さい。
スカウトメールが来るかもしれませんし、本当にその企業で働きたいのか、心の整理をするためにもちょうどよいかもしれませんよ。
以上、スカウトメールの配信条件となる項目を見てきましたが、この他にも「経験した業種・職種」、「保有資格」などでスカウト条件が決まります。
スカウトメールが直接内定に結びつくとは言い難いですが、やはり届くと嬉しいですし、自分がそれほど興味のなかった企業の情報が入手できるので、転職活動にはぜひ活用していただきたいと思います。
これを機にご自身の登録内容を見直したり、しばらくのぞいてなかった転職サイトがあれば久々にログインしてみるのもいいですね。
スカウトメールの評判が良い転職サイトを比較
転職サイトが数あれど、最も待遇の多い企業が掲載されているのがリクナビNEXTです。
今回はリクナビNEXTと他サイト(直接応募の求人サイト)を比較して、リクナビNEXTと追随する求人サイトのスカウト機能の特徴を紹介したいと思います。
転職サイト | 特徴 |
---|---|
リクナビNEXT | 質の良いスカウトメールが多い。プライベートオファーは内定へ最短ルート。 |
ビズリーチ | ハイキャリア向け。管理職での転職を狙う場合は一番おすすめ。 |
キャリトレ | 35歳までの若手向け(20代が得意)。運営会社はビズリートと同じ。 |
リクナビNEXTはスカウト機能が圧倒的に便利!
リクナビNEXTにはオープンオファー、興味通知オファー、プライベートオファー(エージェントからのもの)、プライベートオファー(社長・企業の役員や人事代表者からのもの)の4種類のオファーがあります。
オープンオファーと興味通知オファーは送られてきても、無視しても問題ありません。自動的にサイトから登録している求職者に配信されるように設定されている場合もあります。
この4種類の中で、企業の採用責任者や社長などから直接来るプライベートオファーが最も効力があります。これがリクナビNEXTの最大の魅力であると言っても過言ではありません。
超有名企業から上場企業に至るまで様々な企業からのオファーがあります。しかも、面接1回で内定になる可能性があります。
プライベートファーを受け取ると、面倒な書類選考などをいきなり通過し、ヘッドハンティングしてきた役員や人事責任者との面接になります。
プライベートオファーは、特に内定決裁権を保有している社員との面接となるので、プレッシャーがかかる反面、一気に内定を獲得するチャンスです。
ビズリーチとリクナビNEXTを比較!どちらがおすすめ?
項目 | リクナビNEXT | ビズリーチ |
---|---|---|
対象者 | 全転職者 | 管理職(候補) |
スカウト数 | 多い | 非常に多い |
スカウトの質 | 高い | 普通 |
ビズリーチはハイクラス向け求人サービスなどで特別感を打ち出しており、派手なTVCMをしています。基本的にビズリーチの強みは管理職転職にあります。
ビズリーチに登録するとたくさんのエージェントと企業からスカウトオファーが来ます。スカウト数はビズリーチが圧倒的にリクナビNEXTを上回ります。
しかし、スカウト機能の質だけみればリクナビNEXTが勝ります。ビズリーチはスカウト機能の充実を謳っていますが、プラチナスカウトと呼ばれる本命のスカウト以外は、ただのダイレクトメールです。
リクナビNEXTのプライベートオファーが、ビズリーチでのプラチナスカウトにあたりますが、本命スカウトを受信する率でいえばほぼ同じだと言えます。
知名度とこれまでの実績から見ればリクナビNEXTに軍配が上がります。
しかし、ビズリーチ自体はそもそも管理職経験者に向けた特別な仕様のサイトであり、年収アップを狙うという意味では、ターゲット層が全く違うので、管理職やハイクラスな求人を狙い年収アップを狙いたい求職者にとってはビズリーチに軍配が上がります。
どちらもそれぞれ甲乙つけがたい魅力のある求人サイトですが、年収の高い管理職での採用を狙うのであればビズリーチが良いと言えます。